tokushima blog
2013.11.27(水)

晩秋阿波の総進撃完結篇 withやまちの「『ビートルズ世代』のウソを暴く」


サー・ポール・マッカートニーが11年ぶりに来日しましたので、11/12(火)京セラドーム大阪と21(木)東京ドームに行ってきました(写真はぜんぶ後者です)。

ちょうどいい機会なので言うておきたいことがあります。

わが国で「ビートルズ世代」などというモノは存在しない、まやかしだということを。

ビートルズのデビューは1962年、翌年に本国英国で人気爆発し64年に米国進出しこれまた人気沸騰。65年にMBE勲章を受け、その次の年1966年に来日しました。解散は1970年です。
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だいたいこの期間に中学生から大学生くらいを過ごした方々は現在60代前半から70代前半の年齢になられます。1940〜1950年、昭和でいえば15〜25年ころのお生まれの方々です。

こういう方々の大半が1960年代当時愛聴していたのは橋幸夫や舟木一夫でありまして、東京都内の中学高校でもビートルズを聴いていたのはクラスで精々ひとりかふたり、しかも(ここが大切なんですが)そういう奇特な方々は「危険」で「変わり者」だとしか受け止められていなかったのです。「嘲笑」されていたのです。

現在以上に東京と地方の格差があった時代でこれですから往時の地方におけるビートルズ(ファン)の扱いなどもはや想像もつきません。

わたしの知人で中2のときに武道館でビートルズのコンサートを見たという世田谷に生まれ育ったマッカナナ女史は「親友にもことビートルズに関してはまったく話が通じなかった。むしろ学校などでは『ビートルズを聴いている』などと迂闊に言えない空気があった」とため息まじりに吐露してくれました。これ、今の時代に置き換えたらなんでしょうね。「公で迂闊に言えないこと」って。
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「ビートルズは社会現象だった」などと来日から47年も経た今、したり顔で言う「自称ビートルズ世代」の連中だけは許せん、とこの女史は当時の屈辱を思い出しては夜更けに寝台の上に座り直して気を沈めるのだそうです。筋金入りのビートルズ世代たる渋谷陽一や大滝詠一も同様の想いを語っています。

スケールは一気に小さくなりますがボク(1963年生まれ)で言えばパンクでしょうね。ボクは中学の時にRainbowやEaglesを聴いているユルい連中から何度も「パンクなんて本に必要あるのか」「こんなのロックではない」と罵倒されましたが、ピストルズやクラッシュの作品は今では「ロック史上の名盤」です。「発表された時点でその音を聴いて『これはたいへんなことじゃ』と感じることのできない不感症は恥を知れ」とイヤミのひとつも言いたくなります。

マイルス・デイヴィスは「ミュージシャンは、自分が生きている時代を反映する楽器を使わなきゃダメだ」との至言を残していますがこれは敷衍して「自分が生きている時代を反映る音楽を聴かなきゃダメだ」とも読み取れます。歌舞伎でも文楽でも同じことでしょう。
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さて、いいですか、ビートルズ来日時には都内の一部高校などが休校したって信じられますか。理由は生徒が(英国からやってきた不良集団の)騒動に巻き込まれると危険だ

右翼団体の抗議活動も活発化しますし、会場である武道館の代表で同時に招聘側(読売)の総帥でもあった正力松太郎氏は「ぺーとるとは何者だ、あんなものを武道館に入れるわけにはいかない」と公式に発言しています。世論もそれに準じています。

1966年のビートルズといえば、前年にはYesterday や In My Life、Michelleなどの佳曲も発表していますが、当時の言論界の雄たる小汀利得と細川隆元はTBS「時事放談」で「エレモンキーは騒々しいだけで人類進歩のジャマ」と喝破しています。

皆さま、ビートルズがほんとうに日本で人気がでてきたのは「Yesterday」が教科書に採用されたと大騒ぎになった60年代後半以降、まぁ解散後70年代に入ってからなのです。ここでビートルズは「文部省お墨付き」となり一気に「堂々と聴いてもよい存在」と化けたのですね。自民党とプロ野球の巨人とNHKを信奉する高度成長まっただ中のオヤジさんたちも「まぁ女王さんから勲章ももろうとるし、イエスタデイあれはええ曲じゃ」などと言い始め事実上は「音楽抜きの」ビートルズ神格化が始まったのです。

「ビートルズ世代」なんてウソっパチです。実態がないのです

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ついでに言うときますが、ごくまれに「ビートルズは実際に演奏していない曲がある。ウマい演奏家の演奏と差し替えられている」という都市伝説のようなものが存在しますがこれもまったくのガセネタです。

他のことはいざ知らず、こと音楽に関しては邪心のなかったビートルズはデビューシングル「Love Me Do」「P.S. I Love You」でドラムをスタジオ・ミュージシャンのアンディ・ホワイトがドラムを叩いたことや「While My Guitar Gently Weeps」でクラプトンがリードギターを弾いたことなどを自らすすんで公表しています。他にリンゴがドラムを叩いていない曲が3曲ありますが、このドラマーはポールであることもファンなら知っています。
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いちばん「有名な虚言」はバーナード・パーディーの「オレはビートルズの初期の21曲でドラムをオーヴァーダビングした」でしょうが、この真相はこうです。

1964年にビートルズ人気に便乗した名門アトランティック・レコードが、ビートルズがビュー前にハンブルクでトニー・シェリダンのバックバンドとしてレコーディングした4曲を入手し当時専属だったバーナード・パーディー(D)とコーネル・デュプリー(G)が何らかの「手を加えて」発売した。もちろんデビュー前の音源ですからリンゴの加入前のもの。パーディーはリンゴの前任ピート・ベストの叩いた4曲の差し替えをしたのですし、ビートルズ関係者は関与していないのでこれはビートルズの名誉を傷つけるものではありません。

ちょっとビートルズを聴けば「いわゆるスタジオミュージシャン的な音」が皆無だということに気づくはずですし、レコーディングの常識をあざ笑うかのような革新的な姿勢は「ただ上手いだけ」のミュージシャンなど必要としなかったことは明白です。そもそも、あの顕示欲の権化のようなジョンやポールが他人に演奏をまかせたことを知らないとか、黙認してるなんてとうてい「イマジン」できません。

「ザ・ビートルズ レコーディング・セッションズ完全版/マーク・ルーイスン」(シンコー・ミュージック)と「ザ・ビートルズ・サウンド 最後の真実/ジェフ・エメリック」(白夜書房)はファンには必読の書です。いつどこで誰がなにをしたか、ことレコーディングに関しては詳細な記録がマニアや関係者によって証言されております。



そういうワケでスミトモ。
名西
11月13日に母校である徳島県立名西高校の創立90周年記念式典の講師として招かれ「守るべきもの」と題してお話させていただきました。

名西ガクシ住友
住友の計らいで同校出身で旧知のGakushi氏も登壇しピアノで共演した後にひと言挨拶。
加藤ミリヤやAIなどのバンドで大活躍です。背後の住友がコワいですね。

名西住友ばんばん合唱部
同じく同校出身で当ブログでもおなじみ、チェロの板東”ばんばん”真由美さんも住友と合唱部の皆さんと共演しました。

名西ばんばん合唱部
Gakushiもばんばんも中央では活躍していますが、やはり故郷しかも母校に錦を飾るというのは感慨深いものがあるでしょう。

名西サイン
自然とこういう展開になりますね。

ばんばんサイン
ばんばんのサインはこんなんです。

11/20徳新名西
この日の模様は徳島新聞にも掲載されました。

11/14には四国放送の「ゴジカル!」やエフエム徳島の「T-Joint」にも出演しました。

11/15にはちょうどいいタイミングで徳島新聞連載中の「音楽随想」も。
11/15徳新随想
内容はいつものように(Staff Hikari嬢)におまかせ。

この日は第32回徳島県小学校音楽研究大会に講師としてお招きを受けました。

住友の地元、小松島市の各所で徳島県下の小学校の音楽の教諭の方々が研究の成果を発表されました。
ミリカ
最後はミリカホールにて「自分の音を探して」なる演題でお話させていただきました。

ミリカ3人
ここではチェロのばんばんと歌の佐々木孝枝との共演。

ミリかエバラ
エバラ健太は「進め!すだちくん」を公式初披露してくれました。藤子不二雄の漫画にでてくる登場人物みたいな顔になってます。

ミリカ4人
佐々木孝枝さんはばんばんと名西高校の同級生です。

この後にばんばん、佐々木さん、私を伴って林さん、ぴぃさん、タチバナさんが待ち受けるFMびざん「Sunnyside Of The Street」に出演しました。


11/19はなんとNHK徳島放送局開局80周年記念イベント「ただいま、とくしま!」にゲスト出演しました。

徳島県教育会館で行われた模様は11月29日(金)20:00〜20:43「阿波スペシャル」(総合テレビ・徳島県内)で放映されますのでお見逃しなく。

当日の内容はここでは好評できませんことをご了承願いますが、俳優の大杉漣さんと住友の半生が紹介されました。

また、ギターの西山”HANK”史翁、パーカッションの鳴瀬勲、そしてチェロのばんばん、歌の佐々木孝枝、名西高校合唱部の皆さんと共演しました。最後は大杉漣さんらも交えての熱演が見られました。
nhk平田桂ほか
右からふたりめがNHK徳島事業担当の平田桂さん。準備段階から何度も打ち合わせをしてくださりこの日を迎えることができました。ありがとうございます!

nhk赤木ののかほか
写真右から住友、西山史翁、当日よしもとのペナルティと司会進行をつとめてくださったNHK徳島の赤木野々花アナウンサー、鳴瀬勲、やまち。

「姥捨山」から始まった怒濤の11月、これで一件落着です。スミトモ一座に関わってくださったすべての皆さまありがとうございました。


おまけに久々にホテルとグルメ、少しだけいっときますね。
インターコンチ大阪
インターコンチネンタル大阪 クラブインターコンチネンタルルームのミニバー。個性的な品揃え。

フォーシーズンズ丸の内1
フォーシーズンズ・ホテル丸の内 1ベッドルームスイートのバスルーム。右手にシャワールームとトイレ。

フォーシーズンズ丸の内2
リヴィングからベッドルームを望む。

東京駅
バスルームから夕暮れの東京駅を望む。

青空トロ
拙ブログ2度目の登場。我が最愛の寿司屋、銀座「青空(はるたか)」の端正な中トロの握り。

青空やまち
ご主人と青森の青海鼠(あおなまこ)や莫久来(ばくらい=ホヤとコノワタの塩辛)で至福酒。


今回、徳島でスミトモの側でよくがんばってくださったチェロのばんばんと元麻布「かんだ」で来月の名西高校定期演奏会(↓ 最下部に記載)の打ち合わせも兼ねた会食を挙行いたしました。

食い意地の張った方なら先刻ご承知、ミシュラン3つ星店ですね。
かんだ白トリュフトロ
うう〜!ふぁふ!ふぁふ!もう今晩は勘弁してくれよジョセフィーヌ。。。。
あ、白トリュフだったのか....そんな芳香が鼻を突きます。

かんだ松茸握り
丹波の名残り松茸の握り。ジューシー。

かんだ3人
ここでもご主人(実は高校時代からの知り合い)と乾杯し旧交を温めました。

野田岩銀座
ここも載せとくか。うなぎの名店「野田岩銀座店」で中入丼。
ごはんの中にもう一切れ蒲焼きが埋まっています。
よくぞ日本人に生まれけり。はふはふ。

有楽町歩く影
12月25日(水)名西高校創立90周年記念および芸術科創設45周年記念演奏会
18:00〜あわぎんホール 住友紀人、板東”ばんばん”真由美ほか出演
お問い合わせ あわぎんホール088-622-8121 

2月23日(日)は住友紀人プレゼンツTokushima Musicans' Fes.2014
13:30開場14:00開演(予定)あわぎんホールで、出演は元ちとせakiko
住友紀人T.M.F. Greatest Band(陣容未定)、県内ミュージシャン若干名ほか
お問い合わせ FMとくしま088-656-2111 あわぎんホール(上記)

見にきてはいりょ(拝領)。


追記
チェロの板東”ばんばん”真由美さんからさっそくコメントいただきました。スミトモの徳島での活動に重要な位置を占め始めておりますね!(11/27)

現在AIさんのツアーで全国縦断中のピアニストGakushiさんから早々とコメントが届きました。ありがとうございます!(11/27)

今回、当ブログ初登場にしていきなりの大活躍!美しい歌声を聞かせてくださいました佐々木”たかちゃん”孝枝さんからもゴージャスなコメントを頂戴しました。(11/27)

12/24(火)18時より徳島市シビックセンターでコンサート!しかもタダ!エバラ健太クからコメントきてます!ちなみにすだちくん全国12位(笑)(11/28)

超多忙なスミトモ本人からもコメント届いております。ご一読ください!(11/29)

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